VPS: Windowsサーバーでのディスク(パーティション)拡張
はじめに
Windows OSには、パーティションの拡張やディスクの分割など、さまざまなディスク管理操作を簡単に行えるディスクとパーティション管理の機能が標準搭載されています。その中でも特に重要なのがパーティションの拡張機能で、Windowsサーバーのストレージ容量をアップグレードした後に活用します。このガイドでは、Windowsサーバーのパーティションを拡張する手順を解説します。
準備
まずはRDPでWindowsサーバーに接続してください。接続方法がわからない場合は、初回アクセス(RDP)ガイドを参照してください。
ディスクとパーティションの管理方法は2つあります。1つはディスクの管理ユーティリティツールを使う方法、もう1つはdiskpartコマンドラインツールを使う方法です。ディスクの管理ツールはDiskpartのGUI版で、パーティションの拡張など一般的な操作はほぼ対応しています。一方、上級者向けにはより多機能で強力なdiskpart
が利用可能です。
パーティションの拡張
新しいディスク容量を活用するために、既存のパーティションを拡張する必要がある場合があります。例えば、サーバーのディスク容量をアップグレードした際、メインドライブのパーティションを拡張しないと新しい容量は割り当てられません。
初心者には操作が簡単なディスクの管理ツールを使う方法をおすすめします。この方法は安全で、データに影響を与えません。
- ディスクの管理(GUI)
- Diskpart(CLI)
まずはディスクの管理ツールを開きます。スタートメニューで検索するか、Windowsキー + R
を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、diskmgmt.msc
と入力して実行してください。
ツールが開いたら、メインパーティションを右クリックしてボリュームの拡張を選択すると、ウィザードが起動します。
メインのブートドライブは常に**C:**ドライブです。
ウィザードで次へをクリックすると、割り当てる容量を設定する画面になります。通常は未割り当ての全容量が自動で入力されているので、そのまま次へをクリックし、最後に完了を押して処理を完了させます。
処理が完了すると、ディスクの管理画面に更新されたディスクサイズが表示されます。
まずは管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。スタートメニューで検索し、右クリックから管理者として実行を選択してください。
diskpart
コマンドを実行してCLIユーティリティに入ります。ロードされたら、list disk
を実行して接続されているディスクの一覧を表示します。
次に、拡張したいドライブの番号を確認し、select disk [disk_number]
([disk_number]
は対象ディスク番号に置き換え)を実行します。
メインのブートドライブは常に**C:**ドライブです。
ディスクを選択したら、list volume
を実行してそのディスク内のボリューム一覧を表示します。拡張したいボリュームを見つけ、select volume [volume_number]
([volume_number]
は対象ボリューム番号に置き換え)を実行します。
ドライブとボリュームが選択されたら、以下のコマンドでボリュームを拡張できます。未割り当ての全容量を使う場合は単にextend
を実行し、特定のサイズを指定する場合はextend size=サイズ(MB単位)
を使います。
# 未割り当て全容量を拡張
extend
# 特定サイズ(例:10240MB = 10GB)を拡張
extend size=10240
成功すると、再度ディスク一覧を表示したりエクスプローラーで確認するとボリュームサイズが増えているはずです。CLIを終了するにはquit
コマンドを実行してください。
まとめ
これでディスクのメインパーティションを無事に拡張し、全容量を活用できるようになりました。もし質問やサポートが必要な場合は、いつでもお気軽にサポートチームまでご連絡ください!毎日対応していますよ 🙂