VPS: JavaScriptのインストール
はじめに
このガイドではNode.js、Deno、Bunのインストール手順を紹介します。これらのコマンドはSSH経由で実行する必要があります。SSHでサーバーに接続する方法がわからない場合は、初期アクセス(SSH)ガイドをご覧ください。
準備
サーバーに何かをインストールする前に、OSに対応したアップデートコマンドを実行してサーバーのセキュリティを保つことをおすすめします。
- Ubuntu & Debian
- CentOS
- OpenSUSE
- Fedora
sudo apt update
sudo yum update
sudo zypper update
sudo dnf update
インストール
まず、どのJavaScriptランタイムをインストールするか決める必要があります。各ランタイムについて詳しく解説しているオンラインリソースはたくさんありますが、このガイドでも基本的な使い方やコード例を含めて紹介します。NodeJSは最も広く使われていて人気のある選択肢なのでおすすめです。
- NodeJS
- Deno
- Bun
Node.jsランタイムのインストール
Node.jsはLinuxディストリビューションのパッケージマネージャーかnvmを使ってインストールできます。通常はaptを使う方が簡単なのでおすすめです。
- パッケージマネージャー
- nvm
以下のコマンドを実行してパッケージマネージャー経由でNode.jsをインストールします。
apt install nodejs -y
プロジェクト用のNode.jsパッケージをインストールするにはnpmパッケージマネージャーも必要です。
apt install npm
Node.jsを最新バージョンにアップデートする
node -v
を実行するとインストールされているNode.jsのバージョンが表示されます。通常は最新ではないので、最新機能を使うためにアップデートが必要です。幸いnpmパッケージのn
を使うと簡単にアップデートできます。
まずnpm install -g n
でn
をインストールし、その後n [version]
([version]は任意のバージョン番号)を実行して任意のNode.jsバージョンをインストールします。
基本的には最新のLong Term Support(LTS)バージョンを使うのがおすすめです。n lts
でインストールできます。
nvmでのNode.jsインストールは、複数バージョンを切り替えながらそれぞれのパッケージを管理したい場合に便利です。
まずcurlがインストールされていることを確認し、以下のコマンドを実行します。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash
これでGitHubからnvmのインストールスクリプトを取得して実行します。
インストール後にnvmコマンドが使えない場合は、source ~/.bashrc
を実行してbashの設定を再読み込みしてください。
前述の方法と同様に、nvm install v[version]
で任意のNode.jsバージョンをインストールできます。利用可能なバージョン一覧はnvm list-remote
、現在インストール済みのバージョンはnvm list
で確認可能です。
LTSバージョンのインストールはnvm install --lts
でできます。
Node.js & npmの実行
npmはNode.jsの公式パッケージマネージャーで、インターネット上のパッケージをインストールするのに使います。
npmの全パッケージは公式サイトで探せます。
新規プロジェクトの作成
新しいNode.jsプロジェクトを始めるときは、まず新しいディレクトリを作成(mkdir [project-name]
)するか空のフォルダに移動して、npm init
を実行してセットアップを開始します。これによりpackage.json
ファイルが作成され、Node.jsの設定ファイルとして機能します。
プロジェクト初期化後、index.js
というファイルを作成してコードを書きます。例として、デフォルトのポート80で簡単なHTTPサーバーを作り、localhostからアクセスされたらテストメッセージを返すコードを以下に示します。
const http = require('http')
const server = http.createServer((req, res) => {
res.writeHead(200, { 'Content-Type': 'text/plain' })
res.end('Hello from ZAP-Hosting Docs =)')
})
server.listen(80)
このコードはnode .
コマンドで実行でき、ブラウザでlocalhost:80
にアクセスして動作を確認できます。
npmから外部パッケージをインストールするにはnpm install [package-name]
を使います。
Denoランタイムのインストール
Denoのインストールはコンソールでcurl -fsSL https://deno.land/install.sh | sh
と入力するだけで簡単にできます。
インストール済みのバージョン確認はdeno --version
で行えます。
Denoを最新バージョンにアップデートする
Denoのアップデートはdeno upgrade
を実行するだけでOKです。
Denoの実行
Denoを使い始めるには、新しいindex.ts
ファイルを作成してコードを書きます。例として、デフォルトのポート80で簡単なHTTPサーバーを作り、localhostからアクセスされたらテストメッセージを返すコードを以下に示します。
Deno.serve({ port: 80 }, (_req: Request) => {
return new Response('Hello from ZAP-Hosting Docs =)')
})
このコードはdeno run --allow-net index.ts
コマンドで実行でき、ブラウザでlocalhost:80
にアクセスして動作を確認できます。
Denoはセキュリティを重視して作られているため、--allow-net
のような権限を明示的に付与する必要があります。
Bunランタイムのインストール
Bunの公式インストール方法はcurlかnpmの2通りがあります。
- curl
- npm
curl -fsSL https://bun.sh/install | bash
を実行するとサーバーにBunがインストールされます。
他のバージョンをインストールしたい場合は、curl -fsSL https://bun.sh/install | bash -s "bun-v[version]"
を使います。
npmがすでにインストールされている場合は、npm install -g bun
でBunをインストールできます。
Bunの実行
Bunは他のJavaScriptエンジンより高速で、Node.jsに似たセットアップが特徴です。空のディレクトリを開いてbun init
を実行するとセットアップが始まります。
選択した言語(JSまたはTS)に応じて、Bunはjsconfig.json
またはtsconfig.json
の設定ファイルを作成します。
Bunを使い始めるには、新しいindex.ts
ファイルを作成してコードを書きます。例として、デフォルトのポート80で簡単なHTTPサーバーを作り、localhostからアクセスされたらテストメッセージを返すコードを以下に示します。
const server = Bun.serve({
port: 80,
fetch(req) {
return new Response('Hello from ZAP-Hosting Docs =)')
},
})
このコードはbun index.ts
コマンドで実行でき、ブラウザでlocalhost:80
にアクセスして動作を確認できます。
まとめ
おめでとうございます!JavaScriptのインストールと設定が無事完了しました!もし質問や問題があれば、毎日対応しているサポートチームまでお気軽にお問い合わせください!