Minecraft: RCON
はじめに
RCON(Remote Console)は、ゲームサーバーをリモートで操作するためのネットワークプロトコルです。サーバー環境に直接触れることなくコンソールにアクセスできるため、管理コマンドの実行や設定パラメータの調整、サーバーステータスの取得が可能になります。
Minecraftでは、RCONを使ってサーバー側のコマンドを実行します。例えば、プレイヤー管理、ゲームプレイ設定の変更、診断情報の取得などができます。接続はパスワードで保護され、指定されたポートを通じて対応するRCONクライアントからアクセスします。
RCONの大きなメリットは、プレイヤーとしてゲームに接続しなくてもサーバー管理ができることです。サーバー管理者は外部ツールやコマンドライン、ウェブダッシュボードからMinecraftを監視・操作できるため、リモート管理に柔軟性と便利さをもたらします。
設定方法
RCONを使うには、まず有効化と設定が必要です。これはゲームサーバーの管理画面から直接行えます。設定セクションにあるRCONオプションをオンにし、安全なパスワードを設定、さらに有効なポート番号を指定します。設定はゲームサーバー管理パネルのConfigsにある設定ファイルを編集して行います。server.properties
というファイルに以下の項目を追加または修正してください:
enable-rcon=true
rcon.port=<XXXXX>
rcon.password=<define-your-password>
割り当てられたRCONポートは、設定ページ下部のポート一覧で確認でき、ここで指定する必要があります。
RCONでの接続方法
MinecraftサーバーにRCONで接続するには、コマンドラインツールのrcon-cliを使います。公式のGitHubリポジトリからダウンロード可能です。ツールをPCにインストールしたら、サーバーのIPアドレス、RCONポート、パスワードを使って接続します。
割り当てられたポートはゲームサーバー管理画面の設定ページ下部のポート一覧で確認できます。パスワードとポートは管理パネルや設定ファイルで設定したものと一致させてください。以下のコマンドで接続し、直接コマンドを実行できます:
rcon-cli -a <IP>:<PORT> -p <PASSWORD> command
RCONコマンド一覧
RCONで接続すると、Minecraftサーバー上で様々な管理・診断コマンドを実行できます。利用可能なコマンドはゲームエンジンによりますが、一般的にはプレイヤー管理、状態確認、サーバー制御などの操作が含まれます。
コマンド | 説明 |
---|---|
list | 接続中のプレイヤー一覧を表示 |
say <message> | 全プレイヤーにメッセージを送信 |
kick <player> | 指定プレイヤーをサーバーからキック |
ban <player> | プレイヤーをBAN(接続禁止) |
pardon <player> | BANを解除 |
op <player> | プレイヤーにオペレーター権限を付与 |
deop <player> | オペレーター権限を剥奪 |
time set <value> | ワールドの時間を設定(昼、夜、数値) |
gamemode <mode> <player> | プレイヤーのゲームモードを設定 |
weather <clear/rain/thunder> | 天気を変更 |
stop | サーバーを正常に停止 |
まとめ
RCONはMinecraftゲームサーバーのリモート管理に欠かせないツールです。管理機能に素早く直接アクセスでき、パスワード認証によるアクセス制御も備えています。安全かつ適切な設定が、サーバーの安定稼働と不正アクセス防止に重要です。
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