Half-Life 2: FastDLの設定方法
はじめに
FastDL(Fast Download)は、マップやサウンド、モデルなどのカスタムコンテンツをゲームサーバーではなく外部のWebサーバー経由で配信する方法です。これによりプレイヤーのダウンロード速度が向上し、ゲームサーバーの負荷を軽減できます。
FastDLを使うには、パブリックなHTTP Webサーバーへのアクセスが必要です。おすすめは、ゲームコンテンツ配信に最適なZAP-Hostingのホスティングパッケージです。このガイドではZAPホスティングを使ったFastDLの設定方法を解説します。
必要なもの
ZAP-Hostingで稼働中のHalf-Life 2ゲームサーバーと、追加のホスティングパッケージが必要です。ゲームサーバーとホスティングの両方でFTPアクセスまたはファイルマネージャーへのアクセスが可能であることが条件です。
ゲームサーバー側では、配信したいファイル(.bsp
マップ、サウンドファイル、モデルなど)がすでに正しいフォルダ構成で整理されている必要があります。ホスティング側でも同じフォルダ構成を再現することで、FastDLが正しく機能します。
ホスティングの準備
FastDL用ファイルの管理・アップロードには、ZAPホスティングのファイルマネージャーの利用をおすすめします。Webパネルのホスティング > ファイルマネージャーから直接アクセス可能です。
ホスティングのルートディレクトリにfastdl
というフォルダを作成し、その中にmaps
、sound
、models
など、配信したいコンテンツに合わせたサブフォルダを作成してください。フォルダ構成はHalf-Life 2サーバーのものと完全に一致させる必要があります。
ファイルをアップロードする前に、ファイルは必ず.bz2
形式(bzip2)で圧縮してください。Sourceエンジン系のゲームではこの形式での配信が必須です。例えば、マップファイルcustom_map.bsp
はcustom_map.bsp.bz2
としてアップロードします。
FastDL用ファイルの圧縮には7-Zipなどのツールが便利です。ファイルを右クリックして**7-Zip > 圧縮してアーカイブに追加...**を選択し、アーカイブ形式にbzip2
を指定してOKを押すだけで圧縮できます。
圧縮ファイルを対応するフォルダにアップロードしたら、すべてのフォルダとファイルに正しい読み取り権限が設定されているか確認してください。ファイルマネージャーで権限の調整が可能です。
アップロードと権限設定が完了すると、FastDLコンテンツは以下のパブリックURLでアクセス可能になります。
https://[あなたのドメイン名].zap.cloud/fastdl/
ブラウザでこのURLを開き、ファイルにアクセスできるか確認してみましょう。
ゲームサーバーの設定
ZAPのゲームサーバー管理画面で、Configsページからserver.cfg
ファイルを開き、以下の行を追加してください。
sv_downloadurl "https://[あなたのドメイン名].zap.cloud/fastdl/"
sv_allowdownload 1
sv_allowupload 0
FastDLのURLはホスティングのフォルダ構成と完全に一致していることを必ず確認してください。保存後、ゲームサーバーを再起動して設定を反映させましょう。
まとめ
ZAPホスティングを使えば、FastDLの設定は簡単かつ確実に行えます。これによりカスタムコンテンツの高速配信が可能になり、Half-Life 2サーバーを利用するすべてのプレイヤーの体験が向上します。
質問やサポートが必要な場合は、いつでもお気軽にサポートチームまでご連絡くださいね!🙂