専用サーバー:WinMTR/MTRでネットワーク問題を特定する方法
はじめに
ネットワークの問題はストレスになるし、もちろん日常的にあっては困りますよね。でも、もし問題が起きたら、原因を素早く効率的に特定して解決することが大事です。ネットワーク問題の詳細な情報は、**WinMTR(Windows用)やMTR(Linux/Mac OS用)**というアプリケーションを使うと効果的に分析できます。
WinMTR/MTRは、PingとTracerouteの機能を組み合わせたネットワーク診断ツールです。**送信経路(クライアント → サーバー)と復路(サーバー → クライアント)**の両方のデータパケットの経路を追跡し、詳細に分析できます。これにより、レイテンシやパケットロスといった重要な情報を取得し、ネットワーク問題の正確な診断と対処に役立てられます。
送信経路(クライアント → サーバー):接続切断、遅延、接続確立の問題などが発生した場合に、送信経路のレポートが役立ちます。クライアントからサーバーへの経路上でのネットワーク混雑、パケットロス、ルーティングの誤りなどの問題を特定できます。
復路(サーバー → クライアント):復路のレポートは、送信経路が安定して機能していることが確認できた場合に意味を持ちます。つまり、送信経路に問題がないのに、サーバーの応答が遅い、読み込みが遅延する、データが途中で途切れるなどの問題が続く場合に復路の分析が重要になります。
まとめると、ネットワーク問題が明らかに発生している場合は、まず**送信経路(クライアント → サーバー)**を分析しましょう。送信経路に異常がなく問題が続く場合は、**復路(サーバー → クライアント)**をチェックして非対称な問題を特定します。非対称なネットワーク問題とは、片方向のデータ送信は正常でも、逆方向で遅延やパケットロスが発生するケースを指します。
インストール
送信経路と復路のレポートがいつ役立つかがわかったところで、クライアント側とサーバー側の両方でのインストール方法を説明します。
クライアント
送信経路の分析には、クライアント(あなたのPC)にアプリをインストールする必要があります。以下の手順で、あなたのOSに合ったアプリのインストール方法を説明します。
- Windows
- Linux
- MacOS
Windows OSのPCを使う場合は、WinMTRアプリでネットワーク分析を行います。WinMTRをインストールするには、まずZAP-Hostingのサイトからアプリをダウンロードしてください。ダウンロード後、ファイルを解凍すると、実行ファイルのWinMTR.exe
が得られます。
アプリケーション | ダウンロード |
---|---|
WinMTR | リンク |
Linux OSのPCを使う場合は、MTRアプリでネットワーク分析を行います。MTRをインストールするには、ターミナルを開いて、あなたのOSに合った以下のコマンドを実行してください:
Debian
apt install mtr -y
Ubuntu
apt install mtr -y
OpenSUSE
zypper addrepo https://download.opensuse.org/repositories/openSUSE:11.4/standard/openSUSE:11.4.repo
zypper refresh
zypper install mtr
Fedora
yum install mtr -y
Mac OSのPCを使う場合は、MTRアプリでネットワーク分析を行います。ただし、MTRはMac OSに標準インストールされておらず、Apple Storeにもありません。MTRをインストールするには、まずパッケージ管理システムのHomebrewをインストールする必要があります。
Homebrewのインストール
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してHomebrewをインストールしてください:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
MTRのインストール
表示される手順に従ってインストールを完了させたら、以下のコマンドでMTRをインストールできます:
brew install mtr
サーバー
復路の分析には、サーバー側にアプリをインストールする必要があります。以下の手順で、サーバーのOSに合ったインストール方法を説明します。
- Linuxサーバー
- Windowsサーバー
**SSH**でサーバーに接続します。サーバーのOSに合った以下のコマンドでMTRをインストールしてください:
Debian
apt install mtr -y
Ubuntu
apt install mtr -y
OpenSUSE
zypper addrepo https://download.opensuse.org/repositories/openSUSE:11.4/standard/openSUSE:11.4.repo
zypper refresh
zypper install mtr
Fedora
yum install mtr -y
**リモートデスクトップ接続**でサーバーに接続します。WinMTRをサーバーにインストールするには、まずZAP-Hostingのサイトからアプリをダウンロードしてください。ダウンロード後、ファイルを解凍すると、実行ファイルのWinMTR.exe
が得られます。
アプリケーション | ダウンロード |
---|---|
WinMTR | リンク |
レポート作成
以下では、WinMTR/MTRアプリを使ってレポートを作成する方法を説明します。**送信経路(クライアント → サーバー)と復路(サーバー → クライアント)**の両方で行います。
レポートは、問題が実際に発生していて明確に確認できるタイミングで作成してください。そうでないと、トラブルシューティングや問題解決に役立つ情報が得られません。
送信経路(クライアント → サーバー)
PCからサーバーへの経路を分析するには、PC上でWinMTR/MTRアプリを開き、以下の手順に従ってください。
- Windows
- Linux
- MacOS
WinMTR.exe
をダブルクリックしてWinMTRを起動します。Host
欄にサーバーのIPアドレスまたはホスト名を入力し、レポートを開始します。最低でも1分間はアプリを動かして十分なデータを収集しましょう。データが集まったら分析を停止し、Export TEXT
をクリックして結果を保存します。
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してMTRを起動します:
mtr <サーバーのIPアドレス>
最低でも1分間はアプリを動かして十分なデータを収集しましょう。データが集まったら分析を停止し、結果を保存してください。
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してMTRを起動します:
mtr <サーバーのIPアドレス>
最低でも1分間はアプリを動かして十分なデータを収集しましょう。データが集まったら分析を停止し、結果を保存してください。
復路(サーバー → クライアント)
サーバーからPCへの経路を分析するには、サーバーに接続して以下の手順に従ってください。
- Linuxサーバー
- Windowsサーバー
SSHターミナルで以下のコマンドを実行してMTRを起動します:
mtr <クライアントのIPアドレス>
最低でも1分間はアプリを動かして十分なデータを収集しましょう。データが集まったら分析を停止し、結果を保存してください。
IPアドレスがわからない?調べ方がわからない?IPアドレスを調べる方法はいくつかあります。最も簡単なのは、オンラインサービスのWhatIsMyIPAddressを使うことです。
Host
欄に接続元のIPアドレスを入力し、レポートを開始します。最低でも1分間はアプリを動かして十分なデータを収集しましょう。データが集まったら分析を停止し、Export TEXT
をクリックして結果を保存します。
IPアドレスがわからない?調べ方がわからない?IPアドレスを調べる方法はいくつかあります。最も簡単なのは、オンラインサービスの**WhatIsMyIPAddress**を使うことです。
レポートの評価
結果を評価する際に注目すべきポイントがいくつかあります。以下のセクションでそれらを詳しく説明し、分析における重要性を解説します。これらのポイントに注意を払うことで、正確な診断と原因特定が可能になります。
パケットロス
結果にパケットロスが見られる場合、ネットワークに問題がある可能性があります。1〜2%程度の軽微な一時的ロスは問題ないこともありますが、それ以上の値は深刻な問題を示唆します。パケットロスは接続の遅延や切断を引き起こすことがあります。ロスがすべてのホップに均等に分布している場合は、自分のネットワークかサーバー側に問題があるかもしれません。一方、特定のホップや区間だけでロスが発生している場合は、そのノードや次の接続に問題がある可能性が高いです。なお、最初の数ホップ(ローカルネットワーク内)での小さなロスは必ずしも重大ではありません。これらの機器はICMPリクエスト(pingなど)を優先度低く扱い、破棄することがよくあるためです。
レイテンシ(Ping時間)
レイテンシの値(Avg
、Best
、Worst
)は接続の速度と安定性を示します。特定のホップでレイテンシが常に高い場合は、ネットワーク混雑や遅いルーターの可能性があります。2つのホップ間で急激にレイテンシが上がる場合はボトルネックの可能性があります。通常、レイテンシは目的地に向かうにつれて徐々に増加しますが、急激なスパイクは問題のサインです。送信経路と復路を比較することで、非対称な問題の特定にも役立ちます。非対称問題は片方向の通信だけに問題がある場合を指します。
これらの要素をしっかり分析することで、問題が自分のネットワーク、ISP、またはサーバーへの経路のどこにあるかを正確に特定できます。
診断例
理解を深めるために、いくつかの診断例を紹介します。架空のWinMTR/MTRレポートを元に、さまざまな状況と原因を示しています。これらの例を参考に、データの読み取り方やネットワーク問題の診断方法を学びましょう。
以下の診断例は架空のWinMTR/MTRレポートに基づいています。IPアドレス、ホスト名、経路はすべて架空で、実際のネットワークやホストとは無関係です。
- 例1
- 例2
- 例3
- 例4
- 例5
- 例6
- 例7
例:クライアント側でのパケットロス
説明
この例では、送信経路と復路の両方でクライアント側にパケットロスが発生している状況を示しています。
送信経路(クライアント → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 15.0% 20 1.1 3.4 1.0 10.2 2.8
2. 10.0.0.1 10.0% 20 12.3 15.7 10.5 30.8 5.5
3. 172.16.0.1 0.0% 20 25.1 26.0 24.8 27.2 0.6
4. 203.0.113.5 0.0% 20 35.4 34.5 33.2 36.1 0.9
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.6 49.8 49.1 51.5 0.8
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 59.9 59.5 61.0 0.4
7. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
2. 198.51.100.10 0.0% 20 70.1 70.4 69.8 71.2 0.5
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.2 60.0 59.6 60.7 0.4
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.1 50.2 49.5 51.0 0.5
5. 203.0.113.5 0.0% 20 35.5 35.0 34.5 36.0 0.4
6. 172.16.0.1 0.0% 20 25.2 26.1 24.9 27.3 0.7
7. 10.0.0.1 10.0% 20 15.8 16.5 15.0 35.2 6.2
8. 192.168.1.1 15.0% 20 2.0 4.0 1.2 12.0 3.8
評価
クライアント側でパケットロスが発生していることがわかります。両経路とも最初のホップ(ホップ1と2)でロスが見られ、クライアントのローカルネットワークかルーターに問題がある可能性が高いです。
例:サーバー側でのパケットロス
説明
この例では、送信経路と復路の両方でサーバー側にパケットロスが発生している状況を示しています。
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
7. 198.51.100.10 10.0% 20 70.5 72.5 70.0 80.0 4.5
8. Destination-IP (Server) 15.0% 20 85.3 90.2 85.0 105.0 7.0
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 15.0% 20 85.3 90.2 85.0 105.0 7.0
2. 198.51.100.10 10.0% 20 70.5 72.5 70.0 80.0 4.5
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
5. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
6. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
評価
サーバー側でパケットロスが発生していることがわかります。両経路とも最後のホップ(ホップ7と8)でロスが見られ、サーバー側に問題がある可能性が高いです。
例:クライアント側でのレイテンシ問題
説明
この例では、送信経路と復路の両方でクライアント側に高いレイテンシが発生している状況を示しています。
送信経路(クライアント → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 150.5 130.5 50.0 200.0 40.0
2. 10.0.0.1 0.0% 20 120.7 115.5 60.0 190.0 30.0
3. 172.16.0.1 0.0% 20 25.2 26.1 24.9 27.3 0.7
4. 203.0.113.5 0.0% 20 35.5 35.0 34.5 36.0 0.4
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.1 50.2 49.5 51.0 0.5
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.2 60.0 59.6 60.7 0.4
7. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
2. 198.51.100.10 0.0% 20 70.1 70.4 69.8 71.2 0.5
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.2 60.0 59.6 60.7 0.4
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.1 50.2 49.5 51.0 0.5
5. 203.0.113.5 0.0% 20 35.5 35.0 34.5 36.0 0.4
6. 172.16.0.1 0.0% 20 25.2 26.1 24.9 27.3 0.7
7. 10.0.0.1 0.0% 20 120.7 115.5 60.0 190.0 30.0
8. 192.168.1.1 0.0% 20 150.5 130.5 50.0 200.0 40.0
評価
クライアント側で高いレイテンシが発生していることがわかります。両経路とも最初のホップ(ホップ1と2)でレイテンシが大幅に増加しており、クライアント側の問題が疑われます。
例:サーバー側でのレイテンシ問題
説明
この例では、送信経路と復路の両方でサーバー側に高いレイテンシが発生している状況を示しています。
送信経路(クライアント → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
7. 198.51.100.10 0.0% 20 200.5 210.0 200.0 230.0 10.0
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 300.5 320.0 300.0 350.0 15.0
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 300.5 320.0 300.0 350.0 15.0
2. 198.51.100.10 0.0% 20 200.5 210.0 200.0 230.0 10.0
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
5. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
6. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
評価
サーバー側で高いレイテンシが発生していることがわかります。両経路とも最後のホップ(ホップ7と8)でレイテンシが大幅に増加しており、サーバー側の問題が疑われます。
例:ルーティング問題(ISPのルーティング)
説明
この例では、クライアントXからサーバーへの経路は問題なく動作している一方で、クライアントYからサーバーへの経路にルーティング問題があり、パケットロスが発生しています。これはISPのルーティングに問題があることを示しています。
送信経路(クライアントX → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
7. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
送信経路(クライアントY → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 30.0% 20 30.6 50.3 29.5 95.0 20.5
5. be1234.ccr42.isp.net 25.0% 20 80.2 120.0 70.0 250.0 55.0
6. be5678.ccr21.isp.net 10.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
7. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
復路(サーバー → クライアントX)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
2. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
5. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
6. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
復路(サーバー → クライアントY)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 80.2 80.0 79.5 81.2 0.6
2. 198.51.100.10 0.0% 20 70.2 70.5 70.0 71.3 0.5
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 60.1 60.2 59.5 61.5 0.7
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
5. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
6. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.3 1.1 2.0 0.3
評価
クライアントXからの経路は安定していますが、クライアントYからの経路に大きな問題があり、パケットロスや高いレイテンシが発生しています。これはISPのルーティング問題を示しています。
例:送信経路(クライアント → サーバー)だけでのパケットロス
説明
この例では、送信経路だけでパケットロスが発生し、復路ではロスが見られません。これは、サーバーに向かう経路の一部に問題がある可能性を示しています。原因は故障したルーター、混雑、経路上の接続不良などが考えられます。
送信経路(クライアント → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.5 1.1 2.5 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 10.0% 20 35.7 35.0 34.5 36.5 0.6
5. be1234.ccr42.isp.net 15.0% 20 50.6 55.5 50.0 70.0 6.0
6. be5678.ccr21.isp.net 10.0% 20 65.1 65.9 65.0 67.0 0.6
7. 198.51.100.10 0.0% 20 75.2 75.5 75.0 76.2 0.4
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 85.3 85.0 84.5 86.0 0.5
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 85.3 85.0 84.5 86.0 0.5
2. 198.51.100.10 0.0% 20 75.2 75.5 75.0 76.2 0.4
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 65.1 65.2 65.0 66.0 0.3
4. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.5
5. 203.0.113.5 0.0% 20 35.7 35.0 34.5 36.5 0.6
6. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.5 1.1 2.5 0.3
評価
送信経路だけでパケットロスが発生しています。ホップ4、5、6でロスが見られ、クライアントからサーバーへの経路の一部に問題があることを示しています。一方、復路は安定しています。
例:復路(サーバー → クライアント)だけでのパケットロス
説明
この例では、復路だけでパケットロスが発生し、送信経路ではロスが見られません。これは復路の経路の一部に問題がある可能性を示しています。
送信経路(クライアント → サーバー)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.5 1.1 2.5 0.3
2. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
3. 172.16.0.1 0.0% 20 20.2 20.5 19.5 21.0 0.5
4. 203.0.113.5 0.0% 20 30.6 30.3 29.5 31.5 0.6
5. be1234.ccr42.isp.net 0.0% 20 50.2 50.5 49.5 51.0 0.4
6. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 65.1 65.2 64.5 66.5 0.5
7. 198.51.100.10 0.0% 20 75.2 75.5 75.0 76.2 0.4
8. Destination-IP (Server) 0.0% 20 85.3 85.0 84.5 86.0 0.5
復路(サーバー → クライアント)
Host Loss% Snt Last Avg Best Wrst StDev
1. Destination-IP (Server) 0.0% 20 85.3 85.0 84.5 86.0 0.5
2. 198.51.100.10 0.0% 20 75.2 75.5 75.0 76.2 0.4
3. be5678.ccr21.isp.net 0.0% 20 65.1 65.2 64.5 66.5 0.5
4. be1234.ccr42.isp.net 10.0% 20 50.6 51.0 50.0 55.0 1.2
5. 203.0.113.5 15.0% 20 35.7 36.5 34.5 40.0 1.8
6. 172.16.0.1 10.0% 20 20.2 21.5 19.5 25.0 2.5
7. 10.0.0.1 0.0% 20 10.5 11.1 10.0 12.5 0.7
8. 192.168.1.1 0.0% 20 1.2 1.5 1.1 2.5 0.3
評価
復路だけでパケットロスが発生しています。復路のホップ4、5、6でロスが見られ、サーバーからクライアントへの経路の一部に問題があることを示しています。
問題の報告
ZAP-Hostingはネットワークを常時監視していますが、ネットワーク問題が発生した場合は速やかにサポートチームに連絡してください。正確な診断と迅速な解決のために、送信経路と復路のWinMTR/MTRレポートの結果を提供していただけると助かります。この情報により、問題のある箇所を正確に特定し、早期解決が可能になります。